(株)アミタ環境認証研究所、持続可能な養殖水産物を認証するエコラベル「ASC認証」において、アジアで初めて「ASC COC認証」(製品製造、加工、流通業者の認証)の認証機関に認定
アミタホールディングス(株)の事業会社である(株)アミタ環境認証研究所は、2012年9月18日、持続可能な養殖水産物を認証する水産エコラベル「ASC認証」において、アジアで初めて加工・流通過程を認証する「ASC COC認証」の認証機関に認定されました。
■養殖水産物の現状と課題
養殖は成長著しい産業であり、2020年までには、世界の水産物の40%以上が養殖によって生産されると予想されています。日本は世界有数の水産物消費国であり、また水産養殖物は87%がアジアで生産されています(WWFジャパンウェブサイトより)。
そのため、ASC認証の重要性は、世界的にはもちろん、日本およびアジアでは特に高くなると見込まれます。
養殖においては、養殖場を作るための沿岸の自然破壊、養殖場からの排水や廃棄物による環境汚染、養殖のために持ち込まれた魚等が持ち込む病原菌や生物多様性の破壊といった環境負荷の低減が、極めて重要です。加えて、養殖の元となる卵や稚魚、餌となる天然魚が乱獲される、といった漁業資源への影響も最小限にする必要があります。
■ASC認証とは
ASC(Aquaculture Stewardship Council:水産養殖管理協議会)認証は、環境・社会的な影響の面で持続可能である養殖水産物が消費者にとって一目で分かるように、水産物にエコラベルを付ける認証制度です。ASC認証には、規格に適合する養殖場を認証する「ASC認証」と、認証水産物の製品製造、加工、流通業者を認証する「ASC COC認証」(COC: Chain of Custody)があります。
■ASC認証の対象と取得のメリット
ASC認証の規格は魚種ごとに作られます。現在、ティラピア、パンガシウス(ナマズ類)、二枚貝、サケ・マス類、アワビ、エビ、ブリ類、スギ類等の魚種が、ASC認証の対象とされています。このうち、ティラピアとパンガシウスの2種について、すでに認証が実施されており、二枚貝とアワビについては来年度認証が開始される予定です。養殖水産物を生産・加工・流通させる事業者にとって、ASC認証を取得することは市場での競争優位性を得る材料となります。
(※情報はすべて2012年10月9日現在)
■(株)アミタ環境認証研究所がアジアで初めてASC COC認証の認証機関に認定
(株)アミタ環境認証研究所は2012年9月18日、ASC COC認証において、審査から認証発行の一連の業務を実施するアジアで初めての「認証機関」として認定されました。今後、本事業を通じて持続可能な資源活用に貢献すると共に、養殖場の審査(ASC認証)についても情報、ノウハウの蓄積に務めて参ります。
(株)アミタ環境認証研究所(AIEC)のウェブサイトはこちら>> http://www.aiec-net.co.jp/
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