温室効果ガス(GHG)排出量の実績
Scope1,2,3はGHGプロトコル(温室効果ガス算定・報告に関する国際基準)に基づき算定しています。より実態に即した算定となるよう測定方法の見直しを継続的に行い、排出量の削減につなげていきます。
2023年の実績
排出量全体
項目 | CO2排出量 (t-CO2) |
CO2排出割合 (%) |
2030年目標 (t-CO2) |
|
---|---|---|---|---|
Scope1 | 燃料の燃焼 | 914 | 2.2 | 0 |
Scope2 | 電気の使用 | 0 | 0 | 0 |
Scope3 | サプライチェーン | 40,664 | 97.8 | 13,883 |
カテゴリ1 購入した製品・サービス |
(5,845) | ― | ― | |
カテゴリ4 (*1) 輸送、流通(上流) |
(4,776) | ― | ― | |
カテゴリ11 (*2) 販売した製品の使用 |
(28,838) | ― | ― | |
合計 | 41,578 | 100 | 13,883 |
- (*1)カテゴリ4:廃棄物のアミタグループへの輸送、アミタグループで加工した循環資源(リサイクル資源)のユーザー企業への輸送
- (*2)カテゴリ11:販売した燃料代替となる循環資源の使用に由来する排出量
Scope3における各カテゴリーのCO2排出割合
削減目標の基準年である2020年と比較すると、Scope1は半導体製造工程より発生するシリコンスラリー廃液の再資源化設備の稼働率増加に伴い、CO2排出量もやや増加しました。一方、Scope2は製造拠点に対するコーポレートPPAの導入およびオフィスで使用した電力が、非化石証書等購入によりオフセットされ、実質排出0を達成しました。Scope3はカテゴリ11「販売した製品の使用」が約1.8倍に倍増したことが大きく影響し、増加しました。これは、資源価格の高騰やサステナブル調達のニーズ拡大に伴い、代替燃料となるサーキュラーマテリアルの利用量が増加したためです。天然資源に代わるサーキュラーマテリアルの調達ニーズは今後も高まると思われるため、引き続き増加するものと見込んでいます。
2023年の主な取り組み
中長期目標達成に向けて、2023年はクライメート・ポジティブ推進チームを中心に、移行戦略の検討・策定を行いました。2023年で策定した移行戦略に基づき、2024年は以下の排出量削減に向けた取り組みを実施しています。
- シリコン再資源化設備など、製造所の低炭素化検討
- インターナルカーボンプライシングの導入検討
- MEGURU STATION®におけるCO2排出量削減貢献の定量評価検討