サステナビリティ方針
アミタグループは「自然資本と人間関係資本の増加に資する事業のみを行う」ことを定款に掲げ、 「自然資本」、「人的資本」、「社会関係資本」という持続性を支える3つの資本の増幅に取り組んでいます。
自然資本の増加を持続可能社会の必須条件とするアミタは、事業を通じて自然資本の保全と増加に貢献しています。その一例をご紹介します。
-
Cyano Project
顧客企業のサステナブル経営を支援し、事業・サービスを持続可能なビジネスモデルへ移行することで、社会全体の持続性を高める
Cyano Projectでは、サーキュラーエコノミー、カーボンニュートラル、ネイチャーポジティブの3領域を統合した全体最適の視点で、顧客企業のサステナブル経営への移行支援します。2023年度は24社に提供しました。限りある資源を持続的に活用し、国が掲げる脱炭素目標や生物多様性の保全・修復に貢献する循環型の事業創出を叶える本サービスの提供は、発展すればするほど自然資本が増幅する新たな産業構造の構築に寄与します。
-
環境認証審査サービス
エコラベルの認証審査を通じて、森と海の豊かな恵みを未来につなぐ
アミタグループは1999年に、日本初となるFSC®森林認証審査サービス(継続可能な林業とそれに基づく森林資源の審査)を開始しました。現在は水産資源(漁業・養殖業)の認証等も実施しています。違法伐採や天然資源の乱獲などによる自然資本の枯渇・劣化をおさえ、豊かな恵みを未来につなぐことは、アミタの大きな使命です。
-
サーキュラーマテリアル(循環資源)製造
廃棄物を「地上の資源」と捉えて循環利用
天然資源の保全とエネルギー使用量の削減に貢献
-
MEGURU STATION®
クライメート・ポジティブに向けた取り組み
経営の重点取り組みの一つに「急激な時代変化の中でも新たな価値を創出できる人財の育成」があります。「凡人集まりて非凡を成す」「ライフ・ワーク・ラーン」という企業ポリシーにもとづき、 人的資本・多様性に関する3つの柱を設定し、その3本柱の方針のもと、取り組みを進めています。
3本柱における取り組み内容一覧
仲間とともに
無限の価値を生み出す
価値創出人財の育成
哲学、倫理観、文明論等を含む重層的な従業員研修
役職や経験に応じて、時代を読む力、企業哲学、価値創出メカニズム、チームビルディング等をテーマにした研修を実施しています。新入社員には当社独自のプログラムとして「平等・公平・個人・個性・権利・義務・自由・自立」の8つの言葉の定義と相関関係を可視化する「レゾンデートル研修」等を行っています。
本質的な問いを立てる力を養う思考力訓練
答えを探すのではなく、答えを創るイノベーティブ人財の育成を目的に、正解のないテーマについてチーム単位で議論・発表を行うコンテスト形式の研修を実施しています。
個人評価制度の廃止によるチームビルディングの強化
個人評価制度を廃止し、チームで目標を設定・管理する「OKR」の手法を導入しています。1人の100歩より100人の1歩のほうが、より大きなことを成し遂げられるという考えのもと、集合知を発揮するイノベーティブな組織づくりを目指しています。
資格取得支援制度
業務に関連する資格や将来的な必要性が認められる資格に対し、会社が受験料や取得にかかる費用を支援します。従業員の新たな挑戦を積極支援することで、企業の価値創出力向上を目指します。
成長意欲を後押しする自己啓発活動支援
従業員の学びと成長意欲を会社が後押しする制度です。知性や感性、社会性を磨き、人間力を高めることにつながる個人活動に対し、事前申請不要で一定金額の補助を行っています。
時代の変化に対応する
ダイバーシティ&
インクルージョン
女性の働きやすい職場づくりを目指すKAGUYA(かぐや) PJ
女性従業員が自ら職場環境の改善を企画し、経営層に直接提案するプロジェクトです。多様な働き方を従業員が相互支援する「AMITIME制度」や、子どもが親の仕事場を見学する「子ども参観日」、おむつ台を備えた救護室の整備など、女性目線での職場環境整備を進めています。
人間性と価値創出意欲を重視した採用活動
未来創りには、過去の経験やスキルよりも、自分が未来を創るという強い意志が重要です。採用において重視する点は、ミッション共感性、夢の実現に対する意欲、仲間との協働精神、困難に挑戦する気概等であり、国籍や性別、学歴、職歴等は不問です。
多様なバックグラウンドを持つ人財の中途採用
年齢・職種を問わず、常時中途入社の人財を受け入れています。企業で働かれていた方はもちろん、青年海外協力隊、一次産業従事者など、多様なバックグラウンドを持つ人財が在籍しています。
シニア人財の活躍推進(人間関係資本コース)
65歳での退職後も継続して働くことができる人事制度上のコース「人間関係資本コース」を用意しています。仕事・職縁が人生を豊かにするという考えから、本人の意欲次第で何歳になっても働くことができます。
ダイバーシティ研修等の実施
組織が持続的に発展するには、多様な視点とバックグラウンドを有する従業員が、互いの強みを活かし弱みをシェアして補い合う組織づくりが重要です。人的資本のポテンシャルを最大限引き出す施策として、ダイバーシティ&インクルージョン研修や人財マネジメントシステム「カラーズ図鑑」の導入等を行っています。
各種の相談、通報窓口の設置
取締役・従業員・退職者(期限付)等が匿名利用できる内部通報窓口を設置し、コンプライアンス違反行為の早期発見に努めています。通報内容は、担当役員へ迅速に伝達され、顧問弁護士等と連携しながら事案の解決を図ります。通報者に対する不利益取り扱いの禁止、通報者の保護に関する事項を定め、全取締役・全従業員に周知しています。
Well-beingを
高める風土づくりと
環境整備
週32時間就労とリモートワーク&フレックスタイム
コアタイム(出勤義務のある時間帯)を無くし、1日あたりの最低労働時間を4時間とするフレックスタイムと、オフィス外での勤務を可能にするリモートワークを制度化。また2023年度より、働き方を根本的に見直し「週32時間就労(実質週休3日相当)」に挑戦しています。「価値づくりの源泉は、業務上の知見・経験だけでなく、多くの人や社会との関係性で育まれる人生の中にこそある」という考えのもと、従業員のWell-being向上が企業の価値創出力向上につながる仕組みづくりを推進しています。
多様な生き方、働き方を仲間が支えるAMITIME制度
未消化で消滅する年次有給休暇をグループ全体で貯蓄し、子育てや介護等休みが必要な従業員が利用できる制度です。組織内での相互扶助により、多様な働き方を支援し、安心を実現できる職場を目指しています。
関係性を増幅する福利厚生
従業員とその家族の自宅を対象に、 FIT電気(再エネ由来)への切り替えを支援する「あみ電手当」制度や、当社が運営するバイオガス施設「南三陸BIO」で製造された液体肥料を施肥した「めぐりん米」の社員配布等、社員自身が持続可能な社会を実感・体感できる福利厚生を整備しています。
価値ある失敗を推奨する表彰制度
「MVF(Most Valuable Failure)賞」という、失敗を恐れずにミッションの実現に向け積極的に挑戦するチームや個人をたたえる表彰を毎年実施しています。失敗から得た学びに価値があるという考えに基づく、挑戦を促す制度です。
従業員と経営層による建設的な議論・対話の場「カンパニー・ミーティング」
時代の変化に合わせた働き方やより良い組織風土を育むため、従業員と経営層が議論・対話できる場を設けています。各拠点の従業員代表が運営し、全従業員から"より良い会社のための意見・アイディア"を集め、経営層と対等な立場で議論を行います。この議論を発端に、社内副業制度等が生まれました。
AMITAの企業文化性
社員のサステナブル化を牽引する組織づくりのもととなるアミタの企業文化性をご紹介
善く暮らし、善く働き、善く学ぶ「ライフ・ワーク・ラーン」の取り組みをご紹介
AMITAの裏事情
役員のマル秘話から、社員寮で起こった珍事件、アミタ伝説など、アミタの裏事情をご紹介
持続可能社会はアミタ一社では実現できません。事業活動を通じて構築されるステークホルダーとの豊かな関係性や、そこからもたらされる良い影響を「社会関係資本」と捉え、その増加に努めています。またアミタグループは、2022年3月に「ステークホルダー経営」を宣言しました。「社会全体の利益の総和を追求する経営」の実践を目指します。
関係性の増幅に向けた取り組みの一例
全ステークホルダー
▲新東京オフィスのエントランス展示
- 社会関係資本の増加拠点として、東京オフィスをお茶の水に移転
- いのちをコストにしないエコシステム社会の実現に向けて「AMITA信頼5原則」を発表
- 企業ミッション・経営哲学・事業戦略等を多角的に発信
株主・投資家
▲株主向け中期経営戦略説明会
- 株主向け中期経営戦略説明会の開催
- 株主通信「未来デザイン通信」の発行
- 年次報告書の発行
- 決算説明会書き起こしサービスの活用
企業
▲インド環境大手ラムキーグループとの基本合意締結
- 持続可能な社会の実現を加速させる国内外での企業連携の強化
- サーキュラーエコノミーの推進に取り組む企業コンソーシアム「Japan Circular Economy Partnership(通称:J-CEP)」における取り組み推進
- ユーザビリティの向上を目的とした事業サイトのリニューアル
自治体・地域社会
▲神戸市の資源回収ステーション
- 互助共助コミュニティ型の資源回収ステーション「MEGURU STATION®」の開発・展開
- 公民共創により持続可能な社会の実現を目指す「(一社)エコシステム社会機構(通称:ESA)」を発起参画
- 社員の社会活動を支援する目的のもと創設されたソーシャルタイム休暇の活用による、事業所周辺のボランティア参加
- 被災地などに対する事業収益の寄付 等
学生
▲そもそもダイアローグ
- 社会の本質を思考する対話イベント「そもそもダイアローグ」を開催
- 大学連携や中高生向けのCSR活動等、中長期の人財育成に資する取り組みを実施
【取り組み一覧】
・中高生向け体験型社会学習プログラム 「エコシステム倶楽部」
・明治大学との共同講座
・九州工業大学との連携講座
従業員
▲AIツールを活用した高度化ワーク研修
- 32時間就労制度、役員対話会、AIツールを活用した高度化ワーク研修など「豊かな生き方=豊かな働き方」を実現するための施策を実施
- 中間管理職を廃止し、社員一人一人のリーダーシップ発揮を促進する新たな人事制度を施行