アミタは、宮城県南三陸町の資源循環の高度化に向け、NECソリューションイノベータとICTを用いた「生ごみ分別の参加状況可視化実験」を8/20から共同実施します。
アミタ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:佐藤博之)はNECソリューションイノベータ株式会社や宮城県南三陸町の企業と共に、8月20日(月)より、バイオガス施設「南三陸BIO(ビオ)」にてICT(情報通信)を用いた「生ごみ分別の参加状況可視化実験」を実施。これにより、生ごみ分別の参加状況の把握の効率化、住民に回収状況や分別参加への感謝をフィードバックすることによって生じる参加意識の変化を検証します。
ICTを活用した「生ごみ分別の参加状況可視化実験」について
この度の「生ごみ分別の参加状況可視化実験」(以下、本実験)は、南三陸BIOにおける町内の生ごみ回収量を向上させることを目的にしています。NECソリューションイノベータが提供するICTを活用し、地区ごとの生ごみ分別の参加状況を可視化します。可視化された情報をデータベースにし、地区ごとの異物混入率や生ごみ回収量を計測・分析することで、住民への回収状況や分別に参加してくれたことに対する感謝のフィードバックや、生ごみの分別ルールが徹底できていない地区への個別のフォロー等を効率的に行うことが可能になります。これにより、住民の分別ルールの認知やモチベーションが高まることで、生ごみ回収量の向上を目指します。
アミタでは2016年より、地区ごとの異物混入状況等を計測し、異物混入が少ない地区を優秀地区として発表するなどの取り組みを実施してきました。本実験では、ICTを活用することにより、生ごみ分別の参加状況の把握とデータ活用がどの程度効率化できるか、回収状況や感謝のフィードバックにより住民の参加意識に変化が生じるかを検証します。
また、さらなる南三陸町の資源循環の高度化に向けて、アミタはNECソリューションイノベータ等と「ICTを活用した包括的資源循環」に向けた実証実験を2018年10月以降に実施予定です。本実験の結果は、こうした今後の実証実験のベース情報としても活用されます。
【本実験の概要】
期間 | 8月20日(月)~9月30日(日) |
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対象 | 南三陸町全域(4,590世帯:2018年7月末時点) |
実施主体 | アミタ(株)、NECソリューションイノベータ(株) |
協力 | 南三陸町環境対策課、(有)リアス・エンジニアリング |
バイオガス施設「南三陸BIO」について
「南三陸BIO」は、南三陸町内で排出される生ごみ・し尿処理汚泥等をメタン発酵技術によって、電気や熱エネルギー、液体肥料(液肥)として100%資源化する施設です。液肥とは、バイオガス生成過程から出る副産物であり、肥料として地域の田畑に散布されています。「南三陸BIO」の稼働により、町の有機系廃棄物がエネルギー・資源として地域内で循環し、地産地消が進みます。また、大規模災害が発生した際のエネルギー供給源(電気)としても利用でき、南三陸町が掲げる「バイオマス産業都市構想」の中核を担っています。
南三陸BIO施設詳細:
同町のバイオマス産業都市構想について:
https://www.amita-net.co.jp/region/case/minamisanriku/
関連リリース
2017年12月 :南三陸町の事例を通じて、住民主体の持続可能な地域作りを描いた 無料電子書籍を発行
2017年2月 :南三陸町の事業系生ごみ回収率向上を狙い「めぐりん提灯」を配布
2016年10月 :南三陸町でのエネルギー創出に関する新たな実証実験を本格的に開始
2016年7月 :「南三陸BIO」が南三陸町の生ごみに関する一般廃棄物処理業許可を新たに取得
2015年10月 :バイオガス施設南三陸BIO開所
アミタグループの地域デザイン事業について
アミタグループはこれまでに全国60ヵ所以上における地域支援を実施してきました。これらの経験やノウハウを活かし、地域内の未利用資源を活用し、森・里・海・街の互恵関係を創出します。さらに域内の資源循環を叶える中核インフラを整備し、雇用創出・産業創出に貢献します。
【アミタホールディングス(株):資本金474,920,000円(東証JASDAQ市場上場:2195)】
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