アミタ(株)含む6社が宮城県南三陸町で共同実施した、町内の一般ごみの100%資源化およびコミュニティの活性化を目指す「包括的資源循環の高度化実証実験」が終了。開始時の約4倍となる約400名の住民の方にご参加いただきました!

アミタ株式会社(代表取締役社長:佐藤博之)は、NECソリューションイノベータ株式会社(代表取締役 執行役員社長:杉山清)、宮城県南三陸町の地元企業である合同会社MMR(代表:佐藤太一)、株式会社佐久(代表取締役:佐藤久一郎)、有限会社山藤運輸(代表取締役:佐藤克哉)、株式会社山健重機(代表:山内利也)と 共同で、同町にて「包括的資源循環の高度化実証実験」を実施しました。
本実証では、ICTを活用したポイント交換や地域内の関係性を創出する各種機能を併設した、資源循環の拠点「MEGURU STATION(めぐるステーション、以下ステーション)」を町内に設置。10月~11月末までの約2カ月間で約400名の住民の方にご参加いただき、町内の資源循環促進・コミュニティ活性化に資する実証実験として有意義な結果を得ることができました。以下の通り、実施結果を報告します。

「包括的資源循環の高度化実証実験」の概要

目的(検証内容):ICTを活用した「感謝ポイント」交換の仕組みを含むステーションの機能が、町内の一般ごみの資源循環率向上および地域の関係性創出にもたらす効果を検証する。

※感謝ポイント...資源ごみの持ち込みやステーションで実施される各種イベント参画により、本実験の参加住民に付与されるポイント。今回の実証では、ポイントは期間内、併設施設のカフェ(南三陸町社会福祉協議会「結の里」の「えんがわカフェ」)での利用や地元で生産された農産物との交換等、地域内の関係性創出につながるものに使用できる。

期間:2018年10月2日から11月末日まで(約2カ月間)

検証方法:期間中、参加住民にステーションへ回収対象となるごみの持ち込み・分別を行っていただき、実証期間後にアンケートを実施(アンケート回答者数:230名)。

※本実証実験およびステーションの詳細は下記をご覧ください。
https://www.aise.jp/news/releace/181003_minamisanriku-demo.html

結果

  • 参加登録者数: 401名(≒世帯数) ※うち事前登録者数102名
  • 一日あたりの来場者数(11月平均): 147名
  • 期間中の資源ごみの回収量(総量): 11276.31kg
  • ごみの分別状況

「ごみの分別はできていますか?」という問いに対し、アンケート回答者の100%が、分別は「できている」と回答。

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「分別をすることで『燃えるごみ』の容量はどのくらいになりましたか?」という問いに対し、アンケート回答者の74%が「5割程度」以下と回答。

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  • ステーションの継続希望率

「めぐるステーションに資源ごみを持ち込むことを、実証試験終了後も継続したいと思われますか?」という問いに対し、アンケート回答者の100%が「継続してほしい」と回答。
主な理由は、①ごみの資源化への共感、②ステーションの利便性、③ステーションの交流拠点としての有効性でした(回答数順)。

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  • 本実証実験参加住民の意識変化

下記の通り、住民間の新たな関係性の構築や地域への参画意欲・関心の向上に一定の効果がみられました。

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※有効回答数:回答されたアンケートのうち無回答のものを除く。


考察

ステーションの資源循環拠点としての利便性およびコミュニティ拠点としての有用性が、ごみの持ち込み・分別という負担を上回る満足をもたらし、多くの参加住民の方々にご賛同いただける結果となりました。
また副次的な効果として、住民のコミュニケーション機会の増加や町づくり意識の向上等が見受けられました。
ステーションの機能は「毎日のごみ出し」と「感謝ポイントの利用」を通じた、より良い地域づくりの当事者としての行動を促進するものとして、おおむね効果的であったと考えられます。

今後の動き

住民の声(課題)への対策や事業コスト等の詳細をさらに詰め同町における事業化を目指すと共に、将来的には3,000~5,000人規模の地域に1つの単位として、全国の地域(自治体)へ「MEGURU STATION」の展開を推進します。

実証実験の様子


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<ごみ分別の様子>
回収対象となった資源ごみ(16品目)、燃えるごみ、生ごみの分別の様子。


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<ICTを活用したポイント付与>
分別に協力した住民の方には「感謝ポイント」を付与。
ICTを活用した仕組みにより、設置されたQRコードリーダーに、専用スマートフォンアプリ「Thanks APP」又は専用カードをかざすことで受け取ることができます。


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<感謝ポイント活用の一例>
「感謝ポイント」により地域の幼稚園へ寄贈された、もみの木の植樹祭の様子。
地域でクリスマス行事を開催し交流を深めつつ、子どもたちの成長を見守り続けてほしいという想いが込められています。

参考リリース

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