アミタ(株)の姫路循環資源製造所 新たな産業廃棄物処理品目の許可を追加取得。重工業分野の炭素繊維廃棄物等の再資源化が狙い。

アミタホールディングス(株)の事業会社であるアミタ(株)は、兵庫県姫路市の再資源化拠点「姫路循環資源製造所」において、姫路市による産業廃棄物処分業許可(許可番号:第07023000689号)の産業廃棄物 金属原料化「廃プラスチック類」「鉱さい」とセメント原料化「がれき類」の許可を2014年3月28日付けで新たに取得いたしました。

追加取得した許可について

201402_himeji_factory.jpg今回新たに追加しました許可によって、新たに受け入れ可能になる廃棄物と、関連する製品は以下の通りです。
(写真は姫路循環資源製造所)

許可区分 対象となる主な廃棄物 製品
廃プラスチック類
(金属原料化)
繊維業等から排出される樹脂屑、炭素繊維屑等
(及びそれらが混合された産業廃棄物)
熱源 接合材
鉱さい
(金属原料化)
製鉄業等から排出される「スラグ」や鋳造製品の
鋳型として使われた「鋳物砂」
(及びそれらが混合された産業廃棄物)
特殊鋼原料(Ni)
鉄鋼原料
がれき類
(セメント原料化)

建屋の解体にともなうがれき
(及びそれらが混合された産業廃棄物)

セメント原料
(主に原料系)

廃プラスチック類(金属原料化)許可取得の背景

今回廃プラスチック類(金属原料化)の許可追加によって、姫路循環資源製造所では、炭素繊維等の廃棄物受け入れが可能となりました。炭素繊維は、航空宇宙用途、スポーツ用途、産業用途を中心として、その優れた特性から様々な用途に利用されています。特に、航空宇宙用途、産業用途の一部では、炭素繊維を含む廃棄物のサイズが大きいため、そのままでは資源化が難しく、姫路循環資源製造所にて中間加工等を行うことで、再資源化が可能になります。なお、2012年の国内炭素繊維の出荷量は252,585tです。(出所:窯業・建材統計年報 2012)

鉱さい(金属原料化)許可取得の背景

amita_news_slag_140200_Some rights reserved by by Chris Penny.jpg「鉱さい」とは、主に電気炉または高炉を用いた製鉄工程で除去される不純物「スラグ」や、鋳造製品の鋳型として使われた「鋳物砂」等の廃棄物です。今回の許可取得で、鉱さいのセメント原料化に加えて金属原料化が可能となり、精錬会社等より多くの再資源化ユーザーの方に製品をご提供できるようになりました。産業廃棄物としての排出量は15,493千t/年で、「汚泥」「動物のふん尿」「がれき類」「ばいじん」に次ぐ排出量となっており、全体の4.1%を占めます。(出所:環境省「産業廃棄物の排出及び処理状況等(平成23年度実績)について」)
(画像:Some rights reserved by by Chris Penny.)

がれき類(セメント原料化)許可取得の背景

がれき類は、家屋・ビル等の建物その他工作物等の撤去時に出るコンクリートや舗装補修工事で掘り起こされたアスファルトがら等の廃棄物です。コンクリートを含むセメント系固化材(※1)は、2008年9月のリーマンショック後、一時需要が約599万tに減少しましたが、2011年の東日本大震災の復興需要の影響もあって、2012年には、約702万tまで回復しています。(出所:セメント協会)
※1 セメント系固化材...セメントを母体として各種の有効成分を添加したもの

姫路循環資源製造所の概要

設立 1992年7月
所在地 兵庫県姫路市網干区浜田1287番地9
事業内容 独自の「調合」技術を用いて、多種多様な産業廃棄物から、安定した品質のセメント原料(原料系、燃料系)、液体燃料スラミックス®、特殊鋼原料(Ni、Cr)、金属原料(Cu)を製造する。
産業廃棄物処分業許可
(姫路市)
  1. 中間処理(燃料化処理)
    1 燃え殻 2 汚泥 3 廃油 4 廃酸 5 廃アルカリ 6 廃プラスチック類 (石綿含有産業廃棄物を除く。)7 ばいじん 以上7種類(燃料化できるものに限る。)
  2. 中間処理(金属原料化処理)
    1 汚泥 2 廃プラスチック類(石綿含有産業廃棄物を除く。) 3 金属くず  4 鉱さい 5 ばいじん 以上5種類(製鋼原料化又は銅原料化できるものに限る。)
  3. 中間処理(セメント原料化処理) 
    1 燃え殻 2 汚泥 3 廃油 4 廃プラスチック類(石綿含有産業廃棄物を除く。)5 金属くず 6 ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず(石綿含有産業廃棄物を除く。) 7 鉱さい 8 がれき類(石綿含有産業廃棄物を除く。) 9 ばいじん 以上9種類 (セメント原料化できるものに限る。)
  4. 中間処理(破砕処理)
    1 廃プラスチック類(石綿含有産業廃棄物を除く。) 2 金属くず 3ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器くず 以上3種類
別管理産業廃棄物処分業許可(姫路市)

  1. 中間処理(燃料化処理) 
    1 廃油(揮発油類、灯油類及び軽油類に限り、特定有害産業廃棄物であるものを除き、かつ、燃料化できるものに限る。)
    2 廃アルカリ(水素イオン濃度指数12.5以上のものに限り、特定有害産業廃棄物であるものを除き、かつ、燃料化できるものに限る。) 以上2種類
  2. 中間処理(金属原料化処理) 
    1 ばいじん(カドミウム,鉛、6価クロム及びそれらの化合物を含むことのみにより有害なものに限り、かつ、製鋼原料化できるものに限る。)
受け入れ品目例・許可概要

https://www.amita-net.co.jp/pdf/license_hmj.pdf
優良認定 姫路市:http://www2.sanpainet.or.jp/zyohou/index_u2.php?UserID=60035
再資源化実績 2007年度から2013年度までの再資源化実績 は631,467 tです。
詳細:https://www.amita-net.co.jp/pdf/performance.pdf

特長 1992年の開所以来、液状、泥状、粉状、塊状等、様々な性状に対応できる多機能プラントによって、粉砕、破砕、調合等を行い、1,500種類以上の発生品を100%再資源化してきました。 近年では、ブランドリスクのある廃製品、太陽電池のシリコン切削廃スラリー等を分析し、お客様や時代のニーズに応えた再資源化を行っています。また臨海部に位置するため、アミタが取引を行っている全国のデマンド(発生品のユーザー企業)への船舶輸送について、高い利便性を有しています。

アミタグループの提供サービス

アミタグループは、35年以上にわたり産業廃棄物の100%再資源化サービスを提供しており、自社循環資源製造所におけるリサイクル資源生産量は、2013年度実績で約14万tです。また廃棄物管理実務におけるコンプライアンス対策、リスク低減施策、社員教育といったコンサルティングサービスを提供しており、主催するCSR・環境関連セミナーの参加者数は延べ9,000名を越え、無料情報サービスは24,500名以上のCSR・環境ご担当者様にお送りしています。さらに、IT化による環境業務の効率化支援、森林や水産加工品に関する環境認証審査、地域活性化支援サービス等、環境に関する幅広いサービスを提供しています。
【アミタホールディングス(株):資本金474,920,000円(ジャスダック上場:2195)】

【お問い合わせ】
アミタホールディングス株式会社 コミュニケーション戦略グループ 共感資本チーム  担当:蝦名 ・藤本
電話:075-277-0795(直通)  /  メール: press@amita-net.co.jp
ファックス: 075-255-4527   / URL: http://www.amita-hd.co.jp/

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