アミタHD、マレーシア子会社をAMITA CIRCULAR DESIGN SDN. BHD.へと社名変更し、海外統括会社として新たに事業開始~アジア・大洋州におけるビジネス展開を加速~
アミタホールディングス株式会社(以下アミタHD)は、アジア・大洋州地域でのビジネス展開を加速するため、マレーシア子会社をAMITA CIRCULAR DESIGN SDN. BHD.へと社名変更し、海外統括会社として新たに事業開始します。
今回の組織編制により、現地ニーズを捉えたスピーディーな事業展開に向けて、アジアワイドな人財登用と当該地域でのビジネスパートナーシップの強化を図ります。2017年からマレーシアにて展開する100%リサイクル事業を基盤とし、まずは約4,200億米ドル(62兆7,600億円 2/7時点USDレート 1USD=147.8円で換算)のサーキュラービジネス機会が生まれると言われるASEAN市場を視野に、持続可能な企業経営や地域運営を統合的に支援する「社会デザイン事業」の実現を目指します。
1.会社概要
商号 |
AMITA CIRCULAR DESIGN SDN. BHD. (現商号:AMITA ENVIRONMENTAL STRATEGIC SUPPORT (MALAYSIA) SDN. BHD.) (日本語表記:アミタ・サーキュラーデザイン株式会社) |
事業内容 |
企業や自治体との循環型事業共同開発 一般廃棄物、産業廃棄物の再資源化事業 |
資本金 |
2,300,000RM(全額アミタHD出資) |
開始予定日 |
2024年4月1日(アミタ株式会社からアミタHDへの吸収分割による全株式移転) |
取締役 |
取締役会長 佐藤 博之 代表取締役社長 大和 英一 取締役 末次 貴英 取締役 CHIP KAH SENG |
発行済み株式 |
2,300,000株 |
本社住所 |
マレーシア クアラルンプール |
拠点 |
東京オフィス(所在地はアミタHD東京オフィスと同じ) |
2.背景と目的
2023年は、コロナ禍が収束したことで海外事業においては新規展開に向けた検討が進み、大きな進捗を得ることができました。2024年は更なる展開を目指し、主に以下の取り組みの推進が計画されています。
- マレーシアにおける新規事業の事業可能性調査
- インドネシアにおける代替原燃料製造・供給事業化に向けた合弁会社の設立
- パラオにおける包括的資源循環システム導入・事業化に向けた検討
これらの状況を海外事業における新たな展開フェーズと捉え、社会デザイン事業を見据えたさらなる展開の加速及び事業運営の最適化を図るために、マレーシアにて海外統括会社として事業を開始します。
目的 |
・意思決定を迅速化し、現地市場のニーズに即した経営を行う ・事業展開に不可欠なアジアワイドなビジネスパートナーシップ構築 ・アジアワイドの人財登用、事業構想・構築 |
マレーシアでの |
・既存事業の経営資源や関係性の活用 ・使用言語および立地面から、アジア・大洋州地域への展開に優位であること ・インフラが充実しており、ビジネスコストを相対的に抑えられること |
3.アジア・大洋州マーケットにおけるビジネス戦略
マレーシアやインドネシアを含むASEANでは、サーキュラーエコノミーの推進によって約4,200億米ドルの市場が生まれると言われています。この成長著しい市場の開拓を目指し、以下1~6を主な事業戦略とします。
- マレーシアにおけるセメント産業向け代替原燃料製造・供給事業の収益拡大
- インドネシアにおけるセメント産業向け代替原燃料製造・供給事業の立ち上げ、収益化
- 両国におけるパーム産業等から排出される未活用/低利用バイオマス資源活用事業の開発
- 両国におけるサーキュラーエコノミーや脱炭素社会の実現に向けた社会デザイン事業の展開
- パラオにおける統合的な島嶼サーキュラーモデルへの事業参画と他国島嶼地域への水平展開
- サーキュラー市場拡大が見込まれるインド等アジア諸国への事業展開
事業展開の基盤は、1・2のマレーシアおよび計画中のインドネシアにおける代替原燃料製造・供給事業です。3のようにバイオマス資源が豊富な地理的特性も踏まえ、自然資源の循環・有効活用に資する事業開発にも取り組みます。将来的には、アミタグループが日本国内で提供する「Cyano Project」や「MEGURU STATION®」など、産業や地域を循環型へと変革するサービスを、アジア・大洋州マーケットでも展開することで社会全体の持続性向上を目指します。
事業創出に向けては、各国の社会課題および国家戦略(GX戦略等)の理解および、産官学連携による状況づくりが重要となります。そのために、政府関係者、研究者、スタートアップ企業、関連団体等とのネットワーク構築を図り、J-CEPやCLOMA等国内での取り組みと連携することで、社内外のリソース(情報、ネットワーク)を有機的かつ最大限に活用します。
事業展開の基盤となる
マレーシア・インドネシアにおける具体的な動き
2017年マレーシアにて現地大手財閥企業のベルジャヤグループと合弁で100%リサイクル事業を開始しました。この事業では、アミタ独自の調合技術を活用し、様々な産業廃棄物を主にセメントの代替原料・燃料等へと100%リサイクルしています。この取り組みは、焼却・埋立量の削減、天然資源の保全だけでなく、セメント業界のカーボンニュートラルを促進しています。
現在、マレーシアに続く新たな海外市場として、インドネシアにおける事業展開を視野に入れています。具体的には、2023年5月に締結したインドセメント社とのMOU(協力覚書)を軸に事業性調査を進めているとともに、日本の環境省による「脱炭素社会実現のための都市間連携事業委託業務」の枠組みも活用し、インドネシアの自治体や他企業とも連携して事業化に向けた調査を進めています。
アミタベルジャヤ循環資源製造所(マレーシア)
4.代表コメント(就任予定)
代表取締役社長 大和 英一
ビジネスパートナーやステークホルダーとの協力に支えられ、マレーシアでの事業は7年目を迎えることができました。この成功を受け、我々の事業がマレーシアに留まらず、グローバルに貢献できるものと確信し、この度、海外事業統括子会社として事業を開始する運びとなりました。社名の「CIRCULAR DESIGN」には、我々のビジョンである「エコシステム社会」をデザインしていく、という意志と覚悟が込められています。生態系も含む、全ての生命の尊厳を守るための事業を、我々の想いに共感いただける全てのステークホルダーの皆様と共に創り、新しい時代に必要な価値創出をアミタ・サーキュラーデザイン社を通して実現します。
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<広報・取材に関するお問い合わせ先>
アミタホールディングス株式会社
広報 担当:森田
TEL:075-277-0795 / メール:press@amita-net.co.jp
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