(株)アミタ環境認証研究所、持続可能な漁業で獲られた水産物を認証する海のエコラベル「MSC認証」において、アジア初の「MSC COC認証」の認証機関に認定!
(株)アミタ環境認証研究所は、2010年9月22日、持続可能な漁業で獲られた水産物を認証する海のエコラベル「MSC認証」において、アジアで初めて加工・流通過程を認証する「MSC COC認証」の認証機関に認定されました。
■水産資源の現状とMSC認証の市場
近年、人口増加や新興国の経済成長、世界的な魚食志向を受けて、水産物の需要が増え続ける一方で、乱獲や環境破壊による水産資源の枯渇が懸念されています。持続的に水産資源を利用していくためには、生産者による適切な資源管理と消費者の意識向上が必要であるといえます。
そこで、水産資源や海洋環境に配慮し、適切に管理された漁業を第三者の認証機関が認証し、その漁業からの水産物にエコラベルを付与することで、消費者に持続可能な水産物の選択を促す仕組みがMSC(Marine Stewardship Council: 海洋管理協議会)認証です。
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MSC認証は、資源、環境、社会の側面を包括的に評価し「持続可能な漁業のための原則と基準」に適合する漁業を認証する「MSC漁業認証」(以下、漁業認証)と、認証水産物の製品製造、加工、流通全ての過程におけるトレーサビリティに対して認証する「MSC COC認証」(COC: Chain of Custody 以下、COC認証)があり、認証された漁業から得られた水産製品には、MSCラベル(右図)をつけることができます。
全世界で95の漁業が漁業認証を取得しており、現在134の漁業が審査段階にあります(2010年9月27日時点)。また、MSCラベル製品は6,000を越え、その数は年々増加しています。日本でも、3件の漁業が漁業認証を取得しており、現在、北海道漁業協同組合連合会のホタテガイ漁が審査中です。また、認証水産物を取り扱うCOC認証の取得者は、大手小売店をはじめ47件に及び(2010年9月27日時点)、消費者がMSCラベル製品を購入できる機会も増え、国内市場も拡大しています。
■(株)アミタ環境認証研究所がアジアで初めて認証機関に認定
(株)アミタ環境認証研究所(以下、AIEC)は2010年9月22日、アジアで初めて、COC認証における審査から認証発行の一連の業務を実施する「認証機関」として認定されました。
AIEC(当時、アミタ(株))は、2006年にMSC認証を日本に初めて導入して以来、オーストラリアの認証機関であるTQCSIと提携し、30件以上ものCOC認証の審査に携わってきました。このたび新たに認証機関として、審査のみならず認証の発行までを一貫して実施することで、お客様が認証取得までに要するあらゆる手続きをより円滑に進めると同時に、さらに迅速できめ細やかなサービスが可能となります。
■今後の展開
AIECは、日本国内でMSC認証が広まり、消費者自らの手で持続可能な水産物を選択し、社会全体が水産資源の枯渇を食い止める取組みに参画できるよう、認証制度の市場拡大に取組みます。そして、水産物の消費がさらに高まるアジアにおけるMSC認証の市場を見据え、アジア初の認証機関である強みを活かし、アジア地域を中心に、海外への事業展開も構想しています。
そして今後も、AIECは環境認証のパイオニアとして、生活者が安心できる社会づくりに取り組むべく、MSC認証をはじめ各種認証制度の研究・開発から実施、普及に取り組んでいきます。
(株)アミタ環境認証研究所のウェブサイトはこちら
http://www.aiec-net.co.jp/
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