アミタ(株)、地上資源事業の九州地区進出を決定 北九州市に循環資源製造所を開設!
このたび、アミタホールディングス(株)の事業会社であるアミタ(株)は、地上資源事業の九州地区への進出を決定し、2010年5月に福岡県北九州市(市長:北橋健治)の北九州エコタウンエリアの響灘臨海工業団地内に新たな再資源化拠点、「北九州循環資源製造所」を開設します。
■北九州循環資源製造所を開設
アミタ(株)(以下、アミタ)は持続可能社会の実現を目指し、年間約5億トン排出される「廃棄物」を価値ある「地上資源」と捉え、原料や燃料にできるものを発見・加工し、別の用途を見つけることで新たな資源として再生する「地上資源事業」を30年以上にわたり展開しています。アミタの再資源化技術から生まれた製品の一部は特許として認められ、日本国内だけでなく他のアジアの国でも活用されています。アミタグループは、この地上資源事業をさらに発展させ、「資源国日本」の実現に挑戦しつづけています。現在、社会経済は世界同時不況といわれる厳しい状況にあり、製造業を中心に市場の縮小傾向が見られますが、一方で資源やエネルギーの枯渇等の環境問題は深刻化しており、物質やエネルギー循環を促進しようという社会ニーズは、今後ますます高まると予想されます。
そこでこのたびアミタは、九州地区での再資源化市場を見込み、新たな再資源化拠点となる「北九州循環資源製造所」を、北九州エコタウンエリアの響灘臨海工業団地内に開設することを決定しました。
■九州地域進出の意図と構想
響灘臨海工業団地は、リサイクルポートを活用した入出荷が可能である点や、その立地が地上資源事業の今後の東アジアへの展開の玄関口として最適であることなどが、製造所進出の決め手となりました。また、九州地域は半導体、自動車産業をはじめ、食品や製薬など製造業が盛んで、再資源化における潜在的な市場があると考えています。
このたびの北九州循環資源製造所および、今年度新たに関東地方に設立予定の循環資源製造所により、アミタは日本の大動脈である太平洋ベルト地帯に位置する、茨城県筑西市・兵庫県姫路市を含む計4地域に再資源化拠点を構えることになります。またこれらに加え、食品残さなどの有機系の未利用資源からエネルギーを生み出す京都府京丹後市の循環資源製造所や、全国300箇所以上の独自の再資源化ネットワークを含めた流通網を駆使することにより、国内はもとより、東アジア全体の資源循環やCO2削減に貢献する企業を目指します。
■北九州循環資源製造所の概要
業務内容 | 独自の「調合」技術を用いて、多種多様な産業廃棄物から、安定した品質のセメント原料(原料系、燃料系)、金属原料、および鉄鋼用(特殊鋼及び普通鋼)代替原料を製造する。 |
予定地 | 福岡県北九州市若松区響町一丁目104-10 |
敷地面積 | 17,061㎡ |
操業開始 予定時期 | 2010年5月中旬 |
主要設備 | 調合設備 |
主要製品名 | セメント原料(原料系、燃料系)、金属原料、特殊鋼原料 |
最大生産能力 | 約96,000t/年を予定 |
具体的な 受入れ品目 | 以下10品目を予定 燃え殻、汚泥、廃油、廃プラスチック類、動植物性残さ、ガラスくず・コンクリートくず・陶磁器くず、鉱さい、ばいじん、木くず、金属くず |
■北九州循環資源製造所の主な強み
- 独自の「調合」技術で、成分、量、性状が一定でない廃棄物を安定的に100%リサイクルする。
- 臨海地域であり、リサイクルポートを活用した入出荷が可能なため、遠方の廃棄物の取扱いや、生産した製品の国内外への出荷が可能。
- 自社内に循環資源開発センター(兵庫県姫路市網干区)を設けており、既存の受け入れ枠にとらわれず、市場ニーズに応じた新商品・技術開発やそれに伴う柔軟な設備増強が可能。
■北九州循環資源製造所の事業計画
北九州循環資源製造所では、初年度、約18,000t/年の製造を見込んでおり、次年度以降は稼働率100%を目指し、事業規模を拡大していく予定です。また、将来的に破砕機を導入することで、企業ロゴが入った廃製品/廃販促品等を破砕し、横流れを防ぐ機能破壊サービスや、取出しが困難な容器入り廃棄物を容器ごと破砕し、再資源化するサービス等にも取り組む中で、九州地区全体の再資源化促進に貢献していきます。
■アミタ(株)の製造所一覧
- アミタホールディングス株式会社 カンパニーデザイン室
- グループ広報担当/藤本・鎌田
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