アミタ（株）、宮城県南三陸町で、新設の南三陸町役場本庁舎におけるFSC®プロジェクト認証審査を7月24日（月）に実施。審査の模様をメディアの皆様に公開します。

アミタホールディングス株式会社の事業会社であるアミタ株式会社（以下、アミタ）は、7月24日（月）に「南三陸町役場・歌津総合支所新築工事FSC認証プロジェクト」において新設の南三陸町本庁舎のFSC®プロジェクト認証審査を実施し、審査模様をメディアの皆様に公開いたします。 (FSC®N001887)

新設・南三陸町役場本庁舎のFSCプロジェクト認証審査について

2017年5月に実施した南三陸町歌津総合支所に続き、新設となる南三陸町役場本庁舎の認証審査を実施します。この審査は「南三陸町役場・歌津総合支所新築工事FSC認証プロジェクト」の一環で、5月の審査結果とこの審査の結果を受けて、認証取得となるかが決まります。認証取得となれば、新庁舎は日本で初めてFSC®全体プロジェクト認証を取得した公共施設となり、南三陸町のブランド力を高めるものとして注目されています。

「南三陸町役場・歌津総合支所新築工事FSC認証プロジェクト」（以下、本プロジェクト）とは

南三陸町は、復興に向け「南三陸町バイオマス産業都市構想」を策定し、構想の実現に向けて官民共同で推進しています。その取り組みの一つとして、2015年に南三陸森林管理協議会がFSC®森林認証を取得。本プロジェクトでは、東日本大震災で全壊した、南三陸町役場本庁舎と南三陸町歌津総合支所の建設にあたり、主要な建材に南三陸町産杉材のFSC認証材を100％利用し、FSC®プロジェクト認証の取得を目指すというものです。

※南三陸森林管理協議会のFSC®森林認証取得についてはこちら
※南三陸町バイオマス産業都市構想についてはこちら

公開認証審査の概要およびご取材について

建設中の建物を実際にご覧いただきながら、認証審査員が加工および設置等の工程において他の木材が混入しないかを審査する様子をご取材いただけます。また、現場には本プロジェクトグループのメンバーである南三陸町、木材生産者、施工業者の方がいらっしゃる予定です。本プロジェクトへの想いなどをご取材いただけます。

写真：5月実施の歌津総合支所の公開審査

ご取材いただける場合は、7月21日（金）17:00までに上記連絡先までご連絡ください。
現地での移動手段（自動車）は原則各自でご手配ください。手配が難しい場合はご相談ください。

※天候の都合により中止・延期となる場合があります。
※取材当日までに、当方が用意する誓約書のご提出が必要となります。
※審査終了時間は審査状況によって前後する場合があります。

FSC®プロジェクト認証について

適切に管理された森林を認証する「FSC®森林認証」の一部で、FSC(Forest Stewardship Council®:森林管理協議会)が認証した木材等を使用した「プロジェクト(建物や製品など)」を認証する制度。
森林減少・劣化の問題解決に寄与するしくみとして世界的に広がっており、幅広い建造物への適用が期待されています。

※FSC®プロジェクト認証についてはこちら

本プロジェクトグループメンバーの声

南三陸町では、東日本大震災から森里海の自然資源を生かした暮らしの大切さを学び、住民と行政が一体となり町のブランド化に取り組んでいます。森ではFSC®森林認証を、海ではカキ養殖のASC認証を取得しました。自然資源の活用は地域の営みの有効な手段として、次世代に引き継がれるべき大切な伝承であり、山と海の二つの国際認証を取得している町として重責を担うものです。南三陸町のFSC認証材で創られた本庁舎・歌津支所が、大震災から住民が一体となり復興した町のシンボルとして次世代へ引き継がれることを期待しています。

（施主　南三陸町）

新たな本庁舎・歌津支所は、低層棟の梁に使用する集成材をはじめ、家具等にも南三陸町産の杉材を多く使用した温もりある施設です。施工担当者として、グループ規約の作成、加工・流通過程の取扱い手順書の作成、マニュアル順守の指導・指示、当工事の木工事においてFSC認証材を100％に近づけるための木材調達、材料選定等を行いました。全てが初めての経験ではありましたが、南三陸町長はじめとする町の熱い思いに応えるべく、本プロジェクトに取り組んできました。関係者の皆さまと議論し、共に汗をかきながら、南三陸町の皆様の思いが詰まった大事な施設の施工ができたことを誇りに思います。

作業所長　小野 正人 氏　
（施工担当　錢高・山庄特定建設工事共同企業体）

南三陸町は、東日本大震災からの復興にあたり、自立した持続可能なまちづくりを目指しています。林業ではFSC®認証、漁業ではASC認証を取得し、責任ある生産活動に取り組み、里ではバイオガス施設の運営や有機農法を行っています。町全体が「未来により良い街を残したい」という想いで一つになり、今後の「南三陸らしさ」につながる取り組みを進めています。本プロジェクトも、町の顔になる公共建築物として「南三陸らしさ」を表現したいと考えています。正しく山を育て生産された木材こそが、公共建築においては優先的に使われるべきで、そのしくみを我が町でも確立していきたい。その試金石として、FSC®プロジェクト認証にチャレンジしています。ここで得たノウハウは、将来へ残る遺産だと考えています。

（木材調達　南三陸森林管理協議会　佐藤 太一 氏）

アミタグループについて

1977年の創立以来「持続可能社会の実現」をミッションに事業を行っており、環境戦略デザイン事業と地域デザイン事業の2つの事業を行っています。1999年に日本で初のFSC®森林認証審査会社として環境認証審査サービスを開始し、2006年にはMSC COC認証審査サービスを開始しました。2010年にMSC COC認証機関として、2012年にはASC COC認証機関としてそれぞれアジアで初めて認定されました。さらに2016年には、日本初のASC養殖場認証の認証機関として認められています。
【アミタホールディングス（株）：資本金474,920,000円（東証JASDAQ市場上場：2195）】

【広報・取材に関するお問合せは以下へお願いいたします。】
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